会報やニュースレター、機関誌のようなものを作る場合はよくあります。
読みやすい会報の形は時代とともに変わります。
読みやすい会報やニュースレター、機関誌の作り方について考えて見ます。
目次
読む人が読みやすければそれでよい
会報などは、受け取った人が読むものなので、読む人が読みやすければそれで済みます。
伝統などは関係ありません。
伝統を守って読みやすければ伝統を守るのもよし、伝統を守って読みにくくなるなら伝統を無視するのもよいでしょう。
読みやすい会報・ニュースレター・機関誌
新聞風にすると読みにくいので新聞風にしない
新聞のようなレイアウトにすると読みにくいので、新聞風はやめます。
より読みやすいレイアウトを追求していった結果、現在の新聞のレイアウトは出来上がったらしいです。
しかし、時代とともに人の暮らしも変わり、人が読みやすいと感じるレイアウトも変わります。
現在の10代〜40代くらいの人なら、新聞のような入り組んだレイアウトを読みやすいと思う人は少ないでしょう。
現在は液晶画面上で情報を得るケースが増え、新聞すら電子版が発行される時代になっています。
液晶画面に適したレイアウトは単純な1段組です。
皆、単純な1段組のレイアウトで文章を読むのに慣れています。
そのような時代に、新聞のように複雑に入り組んだレイアウトを読みやすいと思う人は少ししかいません。
今後の時代を担う10代、20代、30代が新聞風は読みやすいと思わないのだから、新聞風の会報はやめましょう。
判型はA4判 どうしても大きくしたければA3判
判型はA4判にします。
どうしても大きいサイズにしたければA3判にします。
ビジネスシーンであれ、大学であれ、A列の紙が主流になっています。
働き盛りの年代や学生の場合、B列の書類が混ざるととても扱いにくく感じます。
また、昨今は紙文書はすべてスキャンする人が増えており、B列の紙が混ざるとスキャン作業で手間がかかってしまいます。
できるだけ単純なレイアウトにする
会報はできるだけレイアウトを単純にした方がよいでしょう。
少しくらい遊びのあるレイアウトにするくらいはよいでしょうが、入り組んだレイアウトは読みにくくなるだけです。
A3判のレイアウトは必ず「ハラキリ」にする
どうしても大きいサイズにしたくてA3判の機関誌を作る場合は、レイアウトは必ず「ハラキリ」にします。
「ハラキリ」は中央あたりで完全に上下に分かれているレイアウトで、新聞のレイアウトとしては避けるべきとされている状態です。
ところが、昨今は紙文書は受け取ったらすぐに全てドキュメントスキャナーでスキャニングしてパソコン等に取り込む人が増えています。
一般的なドキュメントスキャナーの多くはA4判までしかスキャンできません。
そのため、A3判の紙は半分に切ってA4判にしてスキャンすることになります。
このとき、レイアウトが中央で分かれておらず、見出しや写真が中央に存在したら、切った文書はとても読みにくくなります。
このように、「ハラキリ」にしないのが理想とされたのは昔の話で、現在の働き盛りの年代には「ハラキリ」になっていないレイアウトは逆に不便で仕方がないレイアウトなのです。
よって、A3判の機関紙のレイアウトは必ず中央で分かれる状態にします。
読みやすい会報やニュースレター、機関誌の作り方について考えてみました。