キリスト教の聖書

キリスト教の聖書について知りたい場合 どうすれば良いか

投稿日:2017年12月25日 更新日:

三浦綾子文学などを読んで、キリスト教や聖書に興味がわいたという方も多いのではないでしょうか。

一度も聖書を読んだことがない場合、聖書はどこで買えるか、どういう本なのかなど、基礎的なことを知りたいこともあるでしょう。

聖書について基礎的なことを知りたいときにどうすれば良いか紹介します。

目次

聖書は色々ある

聖書は何種類もある

現在日本で読まれている聖書は一種類ではなく、色々種類があります。

翻訳者の異なる聖書がいくつも出版されています。

翻訳も色々な時代になされており、翻訳された時期の違う聖書が何種類も出版されています。

聖書を出版している出版社もいくつもあり、異なる出版社から複数の聖書が出版されています。

そのように、聖書は色々あります。

岩波書店の聖書

主に聖書学者の人などが翻訳していて、説明なしに意訳せずに、翻訳に関して細かく説明が載っています。
元のギリシャ語を直訳するとどのようになるのかを知りたいときなどに便利な聖書です。

例えば、新約聖書のパウロの書簡で、同じ「罪」でも元の言語では複数形の「罪」か単数形の「罪」か、などが細かく説明されていて便利です。

また、例えばパウロの書簡で、見た目には引用とは分からないような箇所で、この部分はおそらくパウロが当時の信仰告白の定型文を引用している可能性が高い、というような説明があり、パウロが言っている内容を正確に理解するために便利です。

新約聖書翻訳委員会 (翻訳) 「新約聖書」岩波書店

おそらく、主に聖書学者の人などが訳した聖書です。

旧約聖書翻訳委員会 (翻訳) 「旧約聖書〈1〉律法―創世記・出エジプト記・レビ記・民数記・申命記」岩波書店

おそらく、主に聖書学者の人などが訳した聖書です。

旧約聖書翻訳委員会 (翻訳) 「旧約聖書〈2〉歴史書―ヨシュア記・士師記・サムエル記・列王記」岩波書店

おそらく、主に聖書学者の人などが訳した聖書です。

旧約聖書翻訳委員会 (翻訳)「旧約聖書〈3〉預言書―イザヤ書・エレミヤ書・エゼキエル書・十二小預言書」岩波書店

おそらく、主に聖書学者の人などが訳した聖書です。

カトリックの人が翻訳したらしい聖書

カトリック教会の人たちが翻訳したらしい聖書です。

フランシスコ会聖書研究所 (監修, 翻訳)「新約聖書」

おそらく、カトリックの人が訳したらしい聖書です。

フランシスコ会聖書研究所 (著, 監修, 翻訳)「聖書 -原文校訂による口語訳」

おそらく、カトリックの人が訳したらしい聖書です。

現在多くの協会で使用しているごく一般的な聖書

現在多くの協会で使用しているごく一般的な聖書です。

文章は全く同じで、サイズや製本方法の異なる製品が多数出版されています。

共同訳聖書実行委員会(著, 翻訳)「小型聖書 - 新共同訳」日本聖書協会

おそらく、カトリック、プロテスタントに関わらず現在使われているごく一般的な聖書です。

日本聖書協会から最近出版された聖書

2018年末に日本聖書協会から出版された、新共同訳より新しい聖書らしいです。

完成したばかりで、まだ下記のサイズの製品しかないらしいです。

聖書 聖書協会共同訳 旧約聖書続編付き 引照・注付き SIO43DC

2018年末に日本聖書協会から出版された、新共同訳より新しい聖書らしいです。

このほか、新共同訳より前に一般的に使われていた口語訳聖書というものがあります。

口語訳聖書より前に使われていた文語訳聖書というものがあります。

その他、色々あります。

聖書はビニール表紙・革表紙ではなく、紙の表紙のものを選びましょう

昨今は、海洋のプラスチック汚染が国際的な大問題になっています。
間も無く私たちは滅亡する可能性が高まっています。

ビニール表紙の本は、いずれ捨てられても、ビニールは分解されずに残り、水害などで陸から海へ流れ出て、海洋を汚染し、海の生き物が死にます。

海の生き物が死ねば、私たち陸の生き物も死にます。
自然は全て繋がっていて循環して成り立っているからです。

また、もしビニールを焼却処分した場合、海洋のプラスチック汚染は防げます。
その反面、温暖化ガスが発生してしまいます。

国際環境NGOグリーンピースなどでは、プラスチックの焼却処分をしても地球温暖化を進めてしまうので、焼却処分はプラスチックによる海洋汚染の解決策にはならない、プラスチックの利用自体をやめていく必要がある、と訴えています。

使い捨てプラスチックが特に量が多いので、まずは使い捨てプラスチックの利用中止が世界で進んでいますが、使い捨てプラスチック以外のプラスチックもやめるべきです。

本の表紙なら、豪華な製本にせよ簡易的な製本にせよ、ビニール・プラスチックを使わない製本の方法は普通にあります。
いまどき無理をしてビニール表紙にする必要はありません。

どうしても表面をコーティングしたいなら、ニス引き加工などをすれば済みます。

参考のページ

そこで、ビニール表紙の本は買わないようにし、紙の表紙の聖書を買いましょう

また、皮革の製造において、動物を非倫理的に扱っているケースがたくさんあることが様々な団体の調査などで明らかになっています。
皮革の生産に関わっていない私たちがすぐできる行動として、皮革製品はとりあえず買わないようにするべきでしょう

参考の本

ローリー・グルーエン「動物倫理入門」大月書店

参考の動画

参考のサイト

予備知識なしでいきなり聖書を通しで読むのはおすすめしない

いきなり聖書を読むと気分が悪くなるかもしれない

キリスト教に興味がわいたら、とりあえず聖書を通しで読んでみようと思うかもしれません。

人の自由なので、いきなり聖書を通しで読むのも良いでしょう。

ただし、私の経験から言うと、いきなり聖書を通しで読むと気分が悪くなるかもしれません。
とくにヘブライ語聖書(旧約聖書)には、古代人たちが宗教儀式で動物を犠牲として殺す話がたくさん出てきてとても嫌な気分になります。
現代で同じ行為をしている宗教団体があったら、動物愛護法違反で通報する必要があります。

ヘブライ語聖書(旧約聖書)、新約聖書に関わらず、古代人が書いた文書なので、現代の人権意識や動物福祉の感覚で考えると怒りを禁じえない描写もたくさん出てきます。

いきなり聖書を読むと意味が全くわからない

いきなり聖書を通しで読んだ場合、意味がほとんど分かりません。

例えばヘブライ語聖書(旧約聖書)なら、どの辺りが神話で、どの辺りが本当の歴史で、どの辺りがただの物語なのか、ほとんど区別がつきません。

人間が800歳まで生きた話などが作り話か本当か分からない語り方で出てきて、いったい何を言っているんだこの書物は、と怪訝に思うでしょう。

新約聖書には「聖書」が頻繁に出てきます。
この本自体が「聖書」なのに何を言っているんだこの本は、と怪訝に思うでしょう。

キリスト教を紹介している本を何冊か読むと良い

聖書について基礎的なことを知りたい場合は、キリスト教について紹介しているキリスト教の入門書のような本を何冊か読むことをおすすめします。

キリスト教について紹介している本であれば、必ず聖書の説明も出てきます。

また、出版物であれば出版社と著者が責任を持って執筆しているので、ネット上の情報とは違いある程度正確に説明されています。

キリスト教について紹介している本の例

キリスト教について分かりやすく紹介している本の例をあげてみます。

高尾利数『キリスト教を知る事典』東京堂出版

キリスト教について大変分かりやすく、淡々と説明してくれます。
キリスト教会びいきな書き方をせずまじめに語ってくれている、良い本です。

キリスト教徒ではない方にとてもおすすめできる本です。
キリスト教徒の方にもおすすめできる本です。

高尾利数『キリスト教を知る事典』東京堂出版

富田正樹『信じる気持ち―はじめてのキリスト教』日本基督教団出版局

キリスト教について一問一答のような形で分かりやすく説明してくれています。

ただし、キリスト教びいきな書き方をしている向きもあるので、どんな本でもそうですが、無批判に間に受けず批判精神を持って読みましょう。

この本のような本は次々に出版されているので、今書店に行けばこの本は無いかもしれませんが似たような本がいくつかあると思われます。

富田正樹『信じる気持ち―はじめてのキリスト教』日本基督教団出版局

日本で出版されている主な聖書について、短いコメントが載っている本

上村静『旧約聖書と新約聖書 (シリーズ神学への船出)』新教出版社

この本の参考文献の欄に、日本で出版されている主な聖書について短いコメントが載っています。
聖書を選ぶ時の参考になります。

「シリーズ神学への船出」というシリーズの1冊なので、神学部に通っていたり、大学を出て神学校に通ったりしているインテリの人向けの本のように感じますが、実際はそのような難解な本ではありません。

分かりやすい文章の本ではありますが、キリスト教や聖書について最低限の知識を持っている人を前提に書かれていると思われる本です。

上村静『旧約聖書と新約聖書 (シリーズ神学への船出)』新教出版社

予備知識を得た後、聖書を通して読むと良い

上記の本などを読んで聖書に関して軽く予備知識を得た後に、新約聖書、ヘブライ語聖書(旧約聖書)を通して読むと良いでしょう。

聖書について予備知識があれば、聖書を冷静に読める

上記の3冊くらいの本を読んだ後なら、ヘブライ語聖書(旧約聖書)、新約聖書を通しで冷静に読めると思います。

宗教儀式で動物を殺す場面も、
「何なんだこの野蛮な古代人どもは。人間以外の生き物たちにも命の尊厳があると知っている現代人の自分はこのような行為を悪い見本として、さらに動物福祉を進めよう」
と冷静に考えて読めます。

また、例えば新約聖書に出てくる「聖書」は現代のヘブライ語聖書(旧約聖書)の元になっている文書群のことを言っているらしい、と何となく分かって読めます。

聖書に書いてあることは信じ込まず、批判的に読む

昔は、聖書に書いてあることは疑問を持たずに信じ込めば良い、という傾向もあったようです。

例えば三浦綾子の随筆などを読んでいると、そういった考え方を見かけます。

しかし、それは昔あった傾向で、よくない傾向です。

聖書は批判的に読みましょう。

古代人が、現代の私たちから見て非倫理的なことをしているなら、こういうことは良くない、と思って読みます。

現代の私たちから見て人権意識にかけているナンセンスな話が出てきたら、これはナンセンスだ、と思って読みます。

イエスが無花果の木を枯らしたら、実がなっていないからといって枯らしては駄目だろう、どういう意図で枯らしたんだ? と訝りながら読みます。

インターネットで聖書について少し調べたい場合

出版社や団体の公式ウェブサイトで調べると良い

インターネットで少し調べたい場合は、聖書を出版している出版社のサイトなど、団体の公式のウェブサイトで調べてみることをおすすめします。

日本聖書協会のウェブサイトなどに聖書についての簡単な説明が掲載されています。

●●知恵袋など、個人のサイトや書き込みはおすすめしない

インターネットで聖書について調べると、「●●知恵袋」の記事など、個人が書いた書き込みが大量にヒットすと思います。

ところが、個人の人が書いた聖書についての書き込みは、頭に血が上ってしまっている人や、極右国粋主義者と思われる人によって書かれたものがほとんどです。
ほとんど罵詈雑言のような文章がたくさん書かれています。

頭に血が上っている人が匿名で口汚ない言葉で書き綴っている文章は、読んでいるだけで気が滅入ってきます。

明日も会社で仕事があるわけですし、そう気を滅入らせていられるほど私たちも暇ではないので、個人の人が書いている聖書の説明は見ない方が精神保健上も良いでしょう。

以上、聖書について基礎的なことを知りたいときにどうすれば良いか紹介しました。

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