キリスト教の内容

人と人以外の生き物の関係 キリスト教神学の側から考えたおすすめ本

投稿日:2017年6月10日 更新日:

キリスト教と言えば、人は神の似すがた、などと言ってたいてい人間中心な考えをします。
ところが嬉しいことに、キリスト教神学者の中には、人間と人間以外の生き物の関係について、従来の人間中心の捉え方に異を唱えている人もいます。

従来式のキリスト教の人間中心な考えに疑問を投げかけているとても良い本をご紹介します。

キリスト教はとても人間中心

旧来式の教義が人間中心の内容になっている

皆さんご存知の通り、キリスト教会の理論はとても人間中心な考えです。

昔は人間は神の似すがたで、人間以外の生き物を支配して当たり前、と思っていたようです。
今もそう思っている者もいるかもしれません。

人間以外の生き物は人間が利用する目的で神が作ったもの、などというとんでもない捉え方をしていました。

キリスト教文化圏が勢力を伸ばし、世界中の生き物が打撃を受けている

おかげで、地球上のあちこちでキリスト教徒が生き物を殺しまくったため、多数の種が絶滅させられました。

キリスト教文化圏ではないが日本も同罪である

ヨーロッパキリスト教文化圏の真似をし続けてきた日本も環境破壊を続け、たくさんの生き物を絶滅させ、日本を代表する鳥であるトキ達すら絶滅させました。
日本もキリスト教文化圏の人間たちと同罪であると自覚するべきでしょう。

旧来式の人間中心主義が愚かな考えであることに気づき始めてはいる

さすがに人間以外の生き物を「支配」して当たり前、とまで言うと、人間はいったい何様のつもりなんだ、とキリスト教会内でも思うようになってきたようです。

そこで、最近では、人間は自然界を管理する役割を担っている、といった捉え方に変化してきたようではあります。

それでも、そういった具合にキリスト教と言えば人間中心な宗教で、環境破壊の元凶と言って良いでしょう。

もちろん日本も、キリスト教国でないのに環境破壊の先頭に立っているのは自覚しましょう。

キリスト教会内にも、ごくほんの少しだけ、人間中心な考えはおかしいと思っている人がいる

上記のように悪評が高いキリスト教ですが、キリスト教会内にもごく少しだけ良心的な人がいて、そういう人間中心の考えはおかしい、と思っている人がいるようです。

A・リンゼイという神学者が、人間中心な考えに異を唱えている

A・リンゼイという神学者がいて、この人は、従来式のキリスト教のやたらと人間中心な考えに異を唱えているようです。

昨今、動物保護団体などが一生懸命人間以外の生き物たちの命の尊厳を守るべく活動しています。
A・リンゼイは、そういう活動が行われている一方で、生き物たちの尊厳を守るには、キリスト教神学の側からも動物を搾取するのはおかしい、神も人間が動物を搾取して当たり前などと言っていない、という理論をきちんと示して、広げることも不可欠だ、と思っているらしいです。

そういった理由で、A・リンゼイによる以下の本が出版されています。

A・リンゼイ(著)、宇都宮 秀和(翻訳)『神は何のために動物を造ったのか―動物の権利の神学』教文館[2001]

A・リンゼイ(著)、宇都宮 秀和(翻訳)『神は何のために動物を造ったのか―動物の権利の神学』教文館[2001]

この本を読めば、神は別に「人間が利用するために生き物を色々作ってやったから、殺して煮るなり焼くなり好きに使いなさい」などと言っていないということが分かります。

実際、キリスト教文化圏でない北アメリカ大陸の先住民の人たちは、人間以外の生き物なんて殺し尽くして当たり前、などと思っていません。

以前、キリスト教会の関係の主催の、原発に関する学習会でも講師が言っていました。
廃棄物の処理もできないのにウランを掘り返して使い始めたのはキリスト教文化圏の人間だ、北アメリカ大陸の先住民の人たちはウランは絶対掘り返してはダメだと代々言い伝えていて、掘らないようにしてきた、キリスト教徒は本当に愚かだ、と。

「神は何のために動物を造ったのか」は若干難しいですが、とても貴重で良い本です。
この本はキリスト教は諸悪の根源として捨てさらずに済む、頼みの綱と言えるのではないでしょうか。

動物を殺しまくって当たり前、サーカスで動物に芸をさせて当たり前、狭い畜舎に生き物を押し込めて薬品で感染症対策をして超高効率で肉を生産して当たり前、という世間の考えに疑問をもって悩んでいる皆さんに、大変おすすめできる本です。

従来式のキリスト教の人間中心な考えに疑問を投げかけているとても良い本を紹介しました。

参考書籍

動物の心――知性 感情 言葉 社会 (ナショナル ジオグラフィック 別冊)


「かつて、動物とは刺激に応答するだけの『ゼンマイ仕掛けの機械』のような存在で、そこには心的世界などないと見られていた時代もありました。
しかし、科学の進歩によって動物の行動を詳しく観察・分析することができるようになった結果、動物たちは私たちが思っていたよりはるかに多彩で豊かな心の世界を持っていることがわかってきました。
本書では、知性、感情、言語、社会などのカテゴリーで、動物たちが何を考え、何を感じ、どんな知識を獲得しているのか、最新の興味深いエピソードに触れながら解説します。」

ローリー・グルーエン「動物倫理入門」大月書店


「家族のように「愛情」を注ぎつつ自然とは異質の空間で飼うペット、工場製品と化した畜産動物、医学の「進歩」に供される実験動物…。
動物と人間の関係をめぐる倫理的問題を、包括的かつ簡潔に解説する。」

キリスト者と求道者の必読書



クルマ社会と子どもたち (岩波ブックレット (No.470))



「年間子ども500人が亡くなり,7万人が負傷する交通事故大国.
日本社会のその歪みを正すために,どんな視点が求められているか.
昔遊び場であった道という空間が激変した意味をたどり,児童の認識能力を過大評価した「交通安全教育」万能論を批判し,社会的弱者の生活空間において交通量を制御する交通環境改善の提言を行う.」



交通死―命はあがなえるか (岩波新書)



「私たちはいつの間にか交通事故で毎年1万人以上の生命が失われるという現実を当たり前と感じるようになっている.
しかし機械的な事故の処理,「生命の値段」の決めかたに異を唱えるのは非常識なのだろうか.
交通事故で最愛の娘を失った著者が,事故当夜から刑事裁判,賠償交渉,民事訴訟に至る「人間としての死」を取り戻すための闘いを克明に綴る.」



子どもの命を守る分離信号―信号はなぜあるの?



「行政は、なぜ青信号を渡る子どもたちを見殺しにするのか?
『人間の注意力は不確実なもの』
信号システムを改善するだけで、確実に子どもたちの命が救えるはずなのに。」
「人と車を同時に交差させる一般交差点は、青信号を渡る子どもたちの命を危険にさらしている。
不確実な人間の注意力に頼る信号システム・交通行政を批判し、人と車の流れを分離させる分離信号の普及を提唱する。」



クルマよ、お世話になりました: 米モータリゼーションの歴史と未来



「アメリカはいかにしてクルマ大国になったのか?
クリーンエア最優秀賞受賞者がその知られざる驚愕の歴史を詳述し、クルマに依存しない豊かな生活のための方策を提案する。」

楽しい暮らしのために役立つマンガ


小中高の先生方が忙し過ぎるようで、子どもたちが「自分が主権者である」という意識を学べずに大人になるケースがかなりあるようです。
民主主義社会の一員として必要な基礎を子どもたちに教えてあげましょう。



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